第40話 王都での平和な日

数日後ウルに十分な魔力供給が出来るようになったのを確認すると王都に戻る事にする

「ジンさんは町の時もこんな事をしていたのですか?だから中々戻って来なかったのですね」

サーラが苦笑いして言う

「そう言うことだよ!ドリーは失敗だったから大変だった」

ジンが苦笑いしながら言う

「ジン様!!ひどい!!失敗なんて言うなんて!!!」

ドリーが叫びながら言う

「ドリー!!本当にあなたは失敗精霊です!!ジン様を騙すなんてあり得ませんからね!!また説教必要ですか??」

ウルがドリーを捕まえて言う

「ひどい!!ウルまで!!クレア助けて!!」

ドリーはクレアの頭に飛び付いて言う

「ドリーを余り虐めないであげてください、こんなに可愛いのに、虐めたら可哀想です」

「クレアは優しいね、だけどドリーは強欲!嘘つき!加護が回復しかない!自分で役立たずと解っているからね」

ジンが笑顔で言うとウルが笑っている

「ジン様!!本当の事だけどひどいです!!」

ドリーが言う

「え!ドリー様本当と認めてしまうのですか?事実ですか?」

クレアが驚きながら言う

「だって!!本当だもん!!嘘付いて騙したのも・・・強欲と言われるのも・・・加護も使ったこと無いから役立たずのも本当だもん!!」

ドリーが大声で言うとクレアが苦笑いしている

「どうして契約したのですか?」

「え!騙されたからだね」

ジンが笑顔で言うとウルが大笑いしている

「事実だけど・・・虐めないでよ!!」

ドリーが言うとジンは笑っている


王都に到着すると宿屋を確保してから食事にいく

「こんな豪勢な食事良いのですか?」

サーラが驚いて言う

「たまには良いよね、魔石を売ればすぐに硬貨は確保できるからね」

ジンが微笑みながら言う

「いただきます!!」

クレアが元気に言うとご飯を食べ始めると笑顔になっている

「クレア美味しいかな?」

「はい!ジン様!」

クレアが笑顔で言うとサーラは微笑んで見ている

「ジンさん一緒に来て良かったです、強くなっているのが実感できています」

「サーラもかなり強くなったよね、初めて会ったときは、蜥蜴一匹ナイフを刺せなかったけど、今なら余裕で殴り倒すことが出来るからね」

「はい!まさかこの短時間でレベルが上がるなんて思わなかったです」

「あの数相手に戦うからね、雑魚だといくら来ても余裕で倒せるからレベル上がり放題だね」

「はい!そうですね!!」

サーラは笑顔で言うとご飯を美味しそうに食べている


食事後宿屋で泊まり翌朝冒険者ギルドに向かう

「買い取りを頼みます」

クレアが重たい魔石の袋を渡すとギルド職員が急いで数え始める

ギルドマスターが出てくる

「ジン殿話が有りますのでこちらに」

応接室に入る

「何の様ですか?」

ジンが微笑みながら言う

「職員だがやはり金ほしさに暗殺を企んでいたことが確定した・・・既に数件の余罪も確認が出来た・・・本当に申し訳ない」

ギルドマスターが頭を下げる

「そうですか・・・解りました」

「まさか職員がこんな事を企むとは思わなかったが、今後こんな事が無いように気を付ける」

「お願いしますね」

ジンが笑顔で言うと世間話をしてから出ていく

「数え終わりました、こちらが今回の分です」

職員が硬貨の袋を出すと受け取り宿屋に帰る事にする

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