第2話 1月2日 ネットで肺炎デマ 処罰
毎年変わらずの正月でのんびり。
テレビは正月三が日はオカンに占拠される。昨日は実業団駅伝、今日と明日は箱根駅伝。
たーだ走ってるだけの風景見てなにが楽しいんだろうと思うが、そのなかで繰り広げられる駆け引きとバトルが熱いんだそうだ。なんのこっちゃ。
とりあえず、昨日の実業団駅伝は旭化成が優勝して、オカンはごきげんだった。旭化成はお気に入りらしい。宗兄弟のファンらしいが、なんのこっちゃ。
箱根駅伝往路は、前評判をひっくり返して、青学が新記録で優勝した。それがいかにすごいことか、オカンが熱く語っていたが、へーと聞き流した。それよりも俺はNBAの八村の怪我のことが心配。
香菜子は、昨日俺が送った中国の病気について、自分でもいろいろ調べたらしい。
だが、情報がまだ不十分だよね! デマかもしれないしね! だいいち、あたしが行くのは中国じゃなくて台湾だからね! と鼻息あらいLINEが来た。まあそうだな。別の国だ。
けど、サーズだとかマーズだとか惑星みたいな名前のこのまえ流行った病気の例もあるし。アンテナ立てとくのは問題ないんじゃないの、と返したら、意識高~い、と来た。アホか。
*
『中国、肺炎騒ぎで8人処罰 「ネットでデマ」』
1/2(木) 21:47配信
【北京共同】中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎が多発している問題で、地元公安当局は2日までに「インターネット上に事実でない情報を公表したり転載したりした」として8人を処罰したと発表した。どういった情報を流したのかは不明。
武漢市では昨年末までに27人がウイルス性肺炎を発症し、ネット上で2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生したとの情報が出回った。当局は「現時点で原因は不明」と否定、ウイルスの特定を進めている。公安当局は8人が「社会に悪影響を与えた」とし「デマを広め秩序を乱す行為は許されない」と強調した。
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