第943話 【番外編】アマビエさん、涙する
アドバイスに従い、僕は端っこからそろそろと食いついた。かりっとした皮を食い破ると、口の中に熱い肉汁が流れこんでくる。それに香辛料、にんにくと生姜の匂い。
「うん、美味しい!!」
濃いめの味と脂を中和するために、僕は炭酸飲料に手を伸ばす。北海道限定販売のソーダで、甘すぎず口の中がさっぱりした。するとまたザンギに手が伸びて、もらった三個はあっという間になくなった。
「最高……最高……」
アマビエさんはうっすら涙まで浮かべていた。
「大げさねえ。どうせその前のイタリアでも、食べまくってきたんでしょうに」
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