第931話 【番外編】アマビエさん、犯行予告

「にんげんのいえ、ぜんぶとまる」

「ワガママ言ってる……」

「おまえのいえもだ」

「嫌な犯行予告やめてくださいよ」


 それでもアマビエさんは折れなかった。海の中ばかり泳いできたから、人間が恋しくなってしまったのだろうか。仕方無いので、とりあえず一泊ずつみんなの家に泊めることにした。


「ま、それはそれでいいとして。このままじゃかわいそうだから、何か食べさせてあげないとね」


 さっきのカレーパンで多少血色は戻ったが、アマビエさんはまだ全体的に灰色がかった感じである。


「まさかアマビエさんに食べさせることになるとはねえ……」

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