第893話 【番外編】アマビエさん、外で役に立つ
うららかでいい天気だし、外で食べるたこ焼きや焼きそばは普段の倍くらいおいしい。
「じゃあ……」
「いただきます」
「ぼ、僕も」
全員の意見が一致した。社長はお金を受け取ることなく、たこ焼きの列に並ぶ。その間に、僕たちは桜の木の下にあるベンチを確保した。
「花粉、大丈夫?」
「アマビエさんが吸ってくれてるから、普段より楽です」
それなら良し、と僕らは腰を下ろした。桜はまさに今が満開で、花びらがこぼれ落ちてくる。しきりに事務の子が写真をとるのも分かった。
「やっぱり華やかだなあ」
「桜は木全体が花びらだけになりますからね」
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