第878話 【番外編】アマビエさん、ゾウと遭遇
「あ、そっちできましたか」
「それなら、動物園とかどうです?」
事務の子が僕の話をひきとって続けた。アマビエさんがわずかに反応する。
「外国の珍しい動物の中には、アマビエさんが見たことないのもいるんじゃないでしょうか」
「確かに」
確か市内には、珍しいパンダもいる動物園があったはずだ。
「パンダって見たことありますか?」
「いや。そういう動物の顔型の菓子は食べたことがあるが」
「じゃあキリンは?」
「いや」
「ゾウは?」
「将軍に献上されるやつを、遠目にちらっと見ただけだ」
江戸時代にもうゾウが日本にいたのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます