第869話 驕るアマビエ、長くは続かず

 アマビエさんが高笑いした瞬間、背後に黒い影が現れた。あ、ようやく来たか。


「捕まえた!!」

「ぐわおう!?」


 アマビコさんがアマビエさんの背後に陣取り、その長い手足で完全に押さえつけていた。


「振り払えまい、俺もパワーアップしたからな!!」

「くそ、離せ!!」

「今度こそ腹筋百回だ、そのたるんだ腹に刺激を与えてやる」


 アマビコさんはそう言い放つと、アマビエさんを引きずって外へと消えていった。


「やれやれ、やっと帰ったわね」


 クタベさんが呆れ顔で姿を現した。



【薬局あるある】予想していなかった患者がいきなり来ることもある。

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