第862話 アマビエさん、尖らせる

「ほおん。ちょこれーとが熱で溶けるようなものか」

「そうです」


 他にも光に弱いもの、湿気ですぐ崩れてしまうものもある。大概の薬は大丈夫だが、中にはデリケートなものもあるのだ。


「でも、アマビエの飲んでいる薬は大丈夫であるな」


 確かに、アマビエさんの飲んでいる薬に、冷蔵や遮光保存が必要なものはない。


「そうですね、今は特に気をつけなくてもいいと思います」

「なんだ、その意味深な言い方は」


 アマビエさんは、尖った口をますます尖らせた。



【薬局あるある】錠剤の中にも温度管理が必要なものがあるため、注意は守ってください。

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