第853話 アマビエさん、くつろぎの構え

「だから入らないでくださいよ。個人情報てんこもりなんだから」

「そんなものに興味はない。心配するな」


 確かに、この点についてはアマビエさんを信用してもいいだろう。そういうことを利用してやろうとか、思いつきそうな妖怪ではない。


「それよりも。なんだこの快適空間は?」


 休憩室にはテーブルと椅子が二脚置いてある。それよりもアマビエさんが反応を示したのは、折りたたみ式の簡易ベッドだった。


「寝られるじゃないか」

「アマビエさんはダメです。重さで壊れるかもしれないから」



【薬局あるある】意外と休憩用の設備が整った薬局も多い。

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