第850話 アマビエさん、ギャグで終わる

「……落ちがこうなるのがアマビエさんらしいというか」

 事務の子が、それを見て苦笑いしていた。



「よっ、よろしくお願いします!」


 入社が決まった数日後。パートさんは戸口に現れるなり、体を直角に折る礼をした。


「よろしく。じゃあ、さっそく上で着替えてもらおうかな」


 薬局長と僕たちは、笑顔で彼を迎え入れる。なぜか彼の背後にアマビエさんが立っている事実は無視して。


「休憩室は上にあるんですか?」

「そうだよ。三階にあるから、ちょっと階段が大変だけど我慢してね」



【薬局あるある】休憩室は別棟・別棟にある薬局も多い。

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