第845話 アマビエさん、大きくうなずく

「僕は、仕事と関係ないことで文句を言われたり、長時間囲まれて拘束を受けるような扱いには耐えられません。僕の仕事には、少なくともそんなことをされないだけの価値があります」

「……言うね」

「ここでそれを再度証明するチャンスをください。よろしくお願いします」


 男性が頭を下げるのを見て、僕の胸まで熱くなってきた。これが薬局長に届けばいいのだが。


「では、結果は後日……こちらの連絡先に」

「ありがとうございました」


 面接が終わりそうだったので、僕はあわてて階下に戻った。




【薬局あるある】嘘はバレるが熱意は通じる。

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