第813話 【番外編】アマビエさん、夢中で食べる

 こちらはソーセージ自体に塩気があるので、さっきより濃厚な味わいだ。これも違和感なく、するんと食べられる。


「お肉も美味しいよ」


 妹に言われて、唐揚げと牛すじに手を出した。牛すじは濃い醤油味が周りの生地で調和され、ちょうどよくなっている。これはソースを控えめにした方がよかったかもしれない。


 唐揚げは完全に衣がしなしなになっていたが、そういう具だと割り切れば美味しかった。


「さて」


 問題はここからだ。トマトとチョコレート、どっちからいくか。


「まだトマトの方がましかな……」


 僕は意を決して、トマト焼きを口に運んだ。

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