第811話 【番外編】アマビエさん、感嘆する

 それに切れ目を入れてから、周囲のぐちゃっとした部分を中に押し込むようにして回転させた。


「おお」

「あら、綺麗」


 焼けた丸い面が出てくると、人外たちが感嘆の声をあげる。


「もう食べられるのか?」

「まだですよ。中に火を通さないとダメですし、長めに焼いた方が表面がか

りっとして美味しいんです」

「揚げ焼きみたいになるの? 楽しみね」

「アマビエはお腹がすいて、さらにかさばらなくなったぞ」


 そこから五分経過して、ようやくたこ焼きが完成した。お皿に六個を取り分けて、ソースと青のりをかける。もちろんトマトとチョコレートは除いて。

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