第800話 【番外編】アマビエさん、センスが独特

「お兄ちゃん、久しぶりー」

「お世話になってます」


 そこへタイミング良く、妹とセンセイがやってきた。


「来たとこすまんが、アマビエさんの面倒見てくれないかな」

「あら、かわいい」


 妹たちに囲まれて、アマビエさんの機嫌が直った。妹がカートを押し、センセイがカゴを持つ。


「アマビエさん、たこ焼きに何入れたい?」

「タコ以外も入れていいのか?」

「そうだよ。何か候補があれば言ってね」

「では『ちよこれいと』が良い」

「え?」


 僕は一瞬、自分の耳が悪くなったかと思った。あのチョコのことか?


「面白いね。センセイは何入れたい?」

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