第784話 【番外編】アマビエさん、鱗が服?

 高かったけれど首元が伸びてしまったもの、通販で買ってサイズがいまいちだったもの、洗濯で色移りしてしまったもの……よく考えれば、なんでこれをとっておいたのかという衣類が山ほどあった。


「このコートもボタンが取れてるぞ」

「ダメージデニムは、社会人になるとあまり着る機会がないのでは?」


 ヨゲンノトリさんも助言してくれる。そのアドバイスに従って、僕は手を動かし続けた。


「終わった……かな」


 仕分けが済んだ頃には、大きなゴミ袋が三つも衣類で満たされていた。残った衣類をたたむと、備え付けの収納の中に綺麗におさまる。

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