第782話 【番外編】アマビエさんは振り返らない
……なぜなりたかったかは聞かないでほしい。
「モテたいからか」
心の声を読むな、黒い頭。
「……過去は置いておいて、掃除しましょう」
「そうですね。まずは衣服からいきます。この一年、全然着なかった服は原則捨てちゃって構いません。どんどんこの袋に入れてください」
「でも、もったいないような……」
僕が言うと、ヨゲンノトリさんの目がきらめいた。
「ワンシーズン三ヶ月、それに前後一ヶ月くらいを移行期としましょう。最大百五十日もあったのに一度も袖を通していない服は、もはや存在しているとは言えないのでは?」
「うっ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます