第765話 アマビエさん、むくれる

 カロリーが高い物を頼むけれど、食べる量でなんとかしようとする作戦だ。


「それでさ。君、何か困ってないかい?」

「え?」

「何か考えてる風情だったから。だからここに呼んだんだよ」


 僕はにこにこしている社長の顔を見ながら、うなずいた。


「困ってるというか、考えてることがありまして」

「聞かせて」

「……僕がまだ経験不足なせいで、薬局長がぜんぜん休めないんですよ。今日だって、休みを潰してるけど自分はかわりの日が無くて。だからせめて、もう一人薬剤師がいたらなあ、って」




【薬局あるある】

 欠員補充は、まず知り合いに頼んでみる。

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