「今回はどっちのパターンだろうね」

　社長は完全に面白がっている。

「探してみないことには……なんとか、午後の早い時間に終わるよう頑張りましょう」

　休憩を三十分程度で切り上げ、僕たちはまた計数を始めた。予製を合わせれば数が合うものを片付け、計算間違いがあったところは訂正し、余計な薬が混ざっていないか調べる。そして午後二時を目前に、あと一つというところまできた。

「リバロ錠が百錠きっちり足りない。悪いけど、よく周辺の棚を探してくれないかな」

【薬局あるある】

　あと一歩のところまできても、それがなかなか合わない。

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