第748話 アマビエさん、袖を引く

 僕が躍起になると、アマビエさんがそっと服の裾を引いてきた。


「仲間に入れておいたほうが、後々のためだぞ」

「どういう意味ですか?」

「社長と知り合ってからこっち、お前たちだけで楽しいことを色々したな」

「それは否定しませんけど」


 忙しい社長を誘うという選択肢もなかった。僕たちがやっている遊びになんて、興味ないと思っていたし。


「対して、アマビエは毎回参加だ」

「前回は強引にねじこんできましたけど」


 アマビエさんは都合良く、聞こえないふりをした。




【薬局あるある】

 一人を疎外するのは空気が悪くなる原因なので、やめましょう。

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