第747話 アマビエさん、話をつける

 おののいていると、当の社長と妖怪たちが調剤室に入ってきた。なんて恐ろしい面子だろう。


「やあ、許可が下りたから手伝いに来たよ」

「何やってるんですか」

「だって、困ってるんだろう? 知らない仲じゃないしさ」


 確かに、社長は人手不足の折に色々と助けてくれた。しかし僕らは、ずっとそうしてもらえると思っているわけではない。


「今回は十分ですけど……」

「まあ、そう言うな。『ぱそこん』の扱いは、こいつなかなかのものだぞ」

「そりゃそうでしょうけど!」




【薬局あるある】

 困った時はお互い様、と言う人に甘えっぱなしではいけない。

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