第682話 【番外編】アマビエさん、盛り下がる

「やはり肉はうまいな! 噛み応えもあるし、この甘辛いタレがなんといっても飯によく合う!」


 アマビエさんはひたすら上機嫌だった。その間に、薬局長たちがそっとバターやチーズをしまっているのが見える。抜群の連携だ。


「おかわり」


 アマビエさんが肉に手を伸ばそうとするので、奥さんがそれを押しとどめた。


「ちょうど今、炊き込みご飯を食べようって言ってたところなの」

「そうそう、豪華なんですよ。ほら、鯛飯!」

「……海の中にいるやつだな」


 アマビエさん、若干肉の時よりテンションが下がっていた。


「でも、鯛ですよ鯛」

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