第680話 【番外編】アマビエさん、正論を吐く

「食べ物を粗末にしてはいかん」


 アマビエさんに完全論破された。


「俺らは妖怪だが、和の国の風土で育ったからな」


 アマビコさんもうなずく。


「そんなもんでしょうか」

「お前らに似たんだよ。食えるとなれば河豚(毒有り)・鰻(毒有り)・こんにゃく(作るのクソ面倒)でも食う民族に」

「返す言葉がないですね」


 とにかく、喧嘩にならないのは結構なことだ。


「うま」


 アマビエさんは満足そうであった。あっという間に鮭も昆布も米もなくなり、後には空の茶碗だけが残されている。


「他にはどんな食べ方をしてたんだ?」

「え、ええと……」

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