第650話 【番外編】アマビエさん、怪しむ

 いざという時はPINEもあるし。


「賛成」


 クタベさんが手を上げた。彼女は当然のようにスマホも使いこなしている。


 それからしばらく、PINEでのやりとりが続いた。アマビエさんは若干怪しんでいるようだったが、いかんせん機械に弱いのでバレずに済んだ。


 そして当日。僕は事務の子と一緒に、デパ地下に来ていた。佃煮や鮭フレークなど、定番の具を買い足しに来たのだ。


「やっぱり、定番もないと寂しいですからね」


 事務の子は大きなキャリーケースまで持ってきていた。どれだけ買いこむ気だろう。


「じゃあ、佃煮から行こうか」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る