第648話 【番外編】アマビエさん、計画を知らず

 素敵な提案に、僕の心は躍った。


「いいですね。何にします?」

「うちは角煮を作るよ。他にも色々。妻が完全にやる気だから、期待しててね」

「やった!」


 楽しみにしていた薬局長の角煮。まさかこんなに早く食べられるとは思わなかった。


「妹さんは?」

「その日はセンセイと遠征って言ってたので、厳しいと思います」

「そうか、残念だね。また誘うよ」

「僕も何か持っていった方がいいですか?」

「そうだねえ、一応うちで準備しようと思ってるのは……」


 薬局長があげる料理の名前を、僕はメモした。


「これ以外で食べたいものがあったら、持ってきて」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る