第625話 アマビエさん、知ったかぶり

 事務の子が、不思議そうな顔をして聞いてきた。


「うん。数は少ないけど、化学・薬品企業や卸、あとは公務員になる子もいるよ。そういう枠があるんだ」

「へえ、初耳です」

「目立たないからねえ。比較的薬局でもよく見るのは、企業から薬の売り込みにくるMRさんかな」

「えむあーるあいの仲間だな?」


 アマビエさんが「ははーん」と言いながら、カウンターに肘をついた。


「アマビエさん、無理して分かった振りしなくていいから」

「一応MRIは知ってるのね」



【薬局あるある】

 新人が知ったかぶりすると先輩から詰められるので注意。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る