第601話 アマビエさん、筆談する
クタベさんにいじられても、言い返すことすらしない。ようやく彼女も、何か様子が変だと気づいたようだ。
アマビエさんが何か身振り手振りをしている。事務の子が何かを察して、ペンと紙を差し出した。アマビエさんは、それを受け取って筆を走らせる。
『変な顔ってクタベに言われたくない』
辛そうにしていても、アマビエさんはアマビエさんだった。クタベさんがものすごい勢いで紙を奪おうとするのを、なんとか止める。
「一応、悪態をつく元気があるみたいで安心しましたけどね。何があったんです?」
【薬局あるある】
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