第600話 アマビエさん、挙動不審

「アマビコさんは素晴らしいわね」


 クタベさんも僕の横で感じ入っている。この二体は、一層仲良くなりそうだ。


「では、残りの薬を説明させていただきますね」


 そうやって、アマビコさんの薬の説明が終わろうとした頃。よたよたと、薬局に向かって誰かがやってきた。


「あ、アマビエさん!? どうしたんですか!?」


 憔悴した顔のアマビエさんが自動ドアをくぐってくる。さっきまで溌剌としていたというのに、今は白目をむきそうな顔をしていた。


「アマビエ、なんなのよその変な顔」



【薬局あるある】

 たまに明らかに具合がおかしい人も来る。

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