第547話 アマビエさん、突然の来訪

 そこから午後の波が始まって、僕たちはバタバタと仕事を始めた。だから誰も気づかなかった。その時、アマビエさんの目が不気味に光っていたことに。



「来てやったぞ」


 アマビエさんは、次の日も薬局に姿を現した。


「……どうしたんですか? 処方箋なら、今渡すと時間かかりますよ」


 僕が抜けて、薬剤師は薬局長だけになる。今日は門前の先生が休みだから問題ないだろうが、それでも普段より時間がかかるのは確実だ。


 しかしそれを聞いたアマビエさんは、不機嫌そうに眉をひそめた。



【薬局あるある】

 時間によっては、人員配置が薄くなる。

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