第526話 アマビエさん、カットイン

「患者の状況を全く知らないのだろう」

「ちゃんと訪問する前に、電話で話をしますよ。それで、情報をくまなくもらいます。慣れれば、ここで話をするのとそう変わりなくって」


 薬局では初回来局時に問診票を書いてもらうのだが、それを電話口で読み上げて患者さんに回答してもらう形にしている。


「こうなってみると、オンライン診療が現実になるのも無理ないですね。家にいて受診できるなら便利だし」

「おんらいん?」


 アマビエさんが分かっていない顔で割り込んできた。


【薬局あるある】

確実に押し寄せてきている、IT変革の波。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る