第518話 アマビエさん、ぶうたれる

「なるほどな。それで皆、以前に比べれば楽しそうな顔をしているというわけだ」

「街にもだいぶ人が戻ってきましたからね。前は休日でもガラガラだったのに」


 妹が待ち望んでいた同人誌即売会も、徐々に開催されるようになってきた。彼女は実に楽しそうだ。センセイも一緒になって、毎日イラスト……のようなものを描いている。


「なら、薬局長はなぜいない。顔が見たいのに」


 アマビエさんがまたぶうたれた顔に戻ってしまった。


「対策しても、病気になってしまう時はなりますよね」


【薬局あるある】

 どんなに気をつけていても、かかる時はかかる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る