第497話 【番外編】アマビエさん、抗議する

 絶対的なリードを奪ったセンセイは、余裕の笑みを浮かべる。あとは、アマビエさんに託された。


「お願いしますよ、アマビエさん。同じ初心者として、頑張ってください」

「任されよう」


 アマビエさんは自信たっぷりに進み出た。売りに出したシンリンオオアゲハの値段は……二千五百ルビー。


「あららー……」

「全然足りてないですね」

「センセイ、優勝!!」

「なにいいいいいい!?」


 アマビエさんはすごい勢いで、店主にキャラを近づけた。


「……何やってるんですか」

「見立て違いに異議を申し立てる」

「ゲームキャラだから、同じことしか言いませんよ」

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