第489話 【番外編】アマビエさん、リード

「ええ~、あれと同じくらいのを捕まえなきゃ負けですよねえ……」


 事務の子が網を持ったまま、困った顔でウロウロし始めた。彼女も森には辿り着いているものの、アマビエさんのような巨木は生えていない。


「ん?」


 そのかわり、地面の色が所々違う。事務の子はそれに気付いた。


「なんだろ、これ」


 キャラを近づけて○ボタンを押すと、足で地面を掘り返す。すると、そこから大きな獣が飛び出してきた。


「え!? え!? 何か出た!」

「追いかけて。網で捕まえられますよ!」


 僕は背後から声をかける。あまり距離があくと、生き物は消えてしまうのだ。

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