第475話 【番外編】アマビエさん、まだイメトレ

「では開始にしますよー!! タイマー、スタート!!」


 妹が号令をあげ、タイマーを押した。僕たちは一斉に、水中に竿を投じる。


「お、来た来た」


 すぐに僕の竿の近くに、魚影が現れる。このゲームはファンタジー要素が強いため、魚といっても極端に鰭が大きかったり丸かったりする。……まあ、釣り上げてみれば全然イメージと違った、ということもよくあるのだが。


「大物、ゲット!」


 浮きが沈んだ。僕は○ボタンを押し、すかさず獲物をゲットした。


「やったー!! ……あ」


 僕のキャラが、穴の開いたシャツを持って肩を落としている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る