第440話 【番外編】アマビエさん、情が移る

「つまり、一ルビーはこの世界の百円の価値になると」

「そういうことです」


 クタベさんが的確な解説を入れる。僕は感謝してうなずいた。


「ならよかろう」


 アマビエさんは○を押し、無事に八十ルビーを手に入れた。


『手に入れたルビーで、家具を買う。道具や加工に使う。おしゃれをする。楽しみ方は、君次第だよ。わかったかな? ……じゃあ、しばしお別れだ』


「えー」


『またね!』


 アマビエさんの抗議も空しく、ガイド妖精は消えてしまった。ここでチュートリアルが終了である。


「じゃ、セーブして他の人に回してください」

「……うむ」


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