第421話 【番外編】アマビエさん、出番待ち

「仕方無い、後からにしよう。じゃ、僕たちも作ろうか」


 自分の家で作っているキャラもあるのだが、センセイがいいと言うので作らせてもらうことにした。


「……はい、はい、ほいっと」


 僕はさっさと自分のキャラクターを作って、妹にコントローラーを渡す。


「お兄ちゃん、また普通の人間キャラにしたの?」

「いいだろ。一番落ち着くんだ」


 どうせ分身にするなら、親近感が持てる方がいい。しかし妹は、眉間に皺を寄せる。


「地味ぃ」

「いいだろ。お前はどんなのにするんだよ」

「あたしはねえ……」


 妹はあっという間に、光る鳥のアバターを完成させた。

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