第390話 アマビエさん、おののく

「撃ち損じ? 始末?」

「あ、違う漢字を思い浮かべてますね」


 僕はあわてて訂正に入った。


「コンピュータを使うので、どうしても数字や名前を間違えて入れてしまうことがあるでしょう」

「人間は誤るものである」

「それをそのまま渡すわけにはいかないので、ゴミになります」

「いたしかたなし」

「使える部分──個人の名前が入っていないところはああやって裏紙にしますが、駄目なところは外に分からないように捨てます。これが始末です」

「なんだ」


 アマビエさんはあからさまにほっとしていた。



【薬局あるある】個人情報は、外に漏れないように管理。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る