第381話 アマビエさん、時計を見る
「ずいぶん立て込むな」
「病院の都合ですよ」
まず直接やって来た人たちを診察して、それから電話受付の対応にかかる。病院側でそう決めているらしく、電話受信のファックスがやってくるのはたいてい午後──おやつの時間を回った後である。
「待つ方も大変だな」
「仕方無いですよ。来た人優先ですから」
僕はあがってきた処方を調剤する。監査は、薬局長と交換しながら行った。これが終わらないと薬歴が書けないので、迅速にする必要がある。
「ヤクレキ?」
アマビエさんが首をかしげる。
【薬局あるある】ピークがずれると、それはそれで大変。
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