第369話 アマビエさん、転がる

 アマビエさんはゴロゴロと床を転がった。ドラム缶みたいだな、と思ったが口に出してはならない。


「この世の中、いいとこ取りなどそうはできないのです」

「トリだけに」

「うっさいわああ」


 アマビエさんはのたうち回っている。ヨゲンノトリさんが、その首をつかんだ。


「さ、ヘルシーでハッピーな飲み会に参りましょう。開けている居酒屋を救うのです」

「料理だって食べられたがっていると思うな! 思うな!」

「うるせえ、とっとと歩け」


 アマビエさんの断末魔の声が、しばし薬局にこだましていた。


【薬局あるある】飲み会も、やり方次第でハッピーに。


 ※管理栄養士さんの見解については、このHPから引用させていただきました。

 https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/mica-sakurai/2019-00017

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