第350話 アマビエさん、それは何?

「なんだ、本職を雇うのか。それなら痩せるかもしれんな」


 アマビコさんが面白くなさそうに鼻を鳴らした。


「いや……私は何か不安が……」


 クタベさんがふと顔を上げる。彼女は次の瞬間、持っていた漫画を取り落とした。


「え?」

「どうしました?」


 問いかけに、クタベさんは無言で外を指さす。その指先には……アマビエさんと、双頭の巨鳥がいた。


「あれは……ペット?」

「散歩を運動にあてようとする作戦か?」

「その前に、明らかに現実世界の動物じゃないことにつっこんでください」



【薬局あるある】盲導犬以外の動物は、ご遠慮下さい。

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