第317話 【番外編】アマビエさん、日本がねぐら
確か、肥後(熊本)に出ると伝えられていた。それなら、同じ関西グループである。
しかし、アマビエさんは首を横に振った。
「いや」
「違うの?」
「たまたま上陸したところが肥後だっただけだ。我は、『海中に住む』としか言っていない。どこにいても不都合はないのだ。人間と違ってな」
気に入ったら滞在し、飽きたら移る。アマビエさんにとって、住所はその程度のものらしい。
「だから、ダイエットを強制することはできない! 無理に言うなら出て行くからな!」
アマビエさんは強気だったが、ちょっと目がうるんでいた。社長は当然気付いている。
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