第300話 【番外編】アマビエさん、お菓子を食べる
「ごっ」
「ごっ」
「五千万!?」
僕たちは一斉に驚きの声をあげた。
「お兄ちゃん、五千万円っていくらだったっけ」
「妹よ、正気に戻れ」
けっこういいところにマンションが買えるお金を、車に。庶民には信じられなかった。
「ぼりばりぼり」
その車の中で、アマビエさんはせんべいをかじっている。カスが落ちるのも全然気にしていない。
「なんでこの車、買おうと思ったんですか……」
「だって、移動時間も仕事できるじゃない。俺、リムジンくらいの広さじゃ落ち着かないし。これならモニターだって置けるしね」
意外と真面目な理由だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます