第288話 【番外編】アマビエさん、まだごろごろ

「……まあいいです。追求しても時間の無駄そうですから」

「よくわかってるじゃない」

「本題は?」

「どうせどこも閉鎖でヒマだろ。アマビエ連れてくるついでに、うちで遊びなよ」

「遊ぶって気分では……」

「じゃ、みんなでアマビエの絵でも描けば。気分転換は大事だぜ」


 社長はあくまで軽い。なんだか僕も、乗り気になってきた。


「霊獣連れてりゃ、群れても平気だろ? 知り合いも連れてきたら」

「そうですねえ……」


 僕は独身の知り合いに声をかけてみた。残念ながら事務の子は捕まらなかったが、妹とセンセイはすぐに回答がある。

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