第286話 アマビエさん、介護される

「もし悩んだときは市区町村かケアマネに相談するのがいいですよ。彼らはプロですから」

「そうするよ」


 僕はまだ先だが、両親がお世話になるかもしれない。記憶しておこう。


「ぐごおおおおお」

「そろそろ、これ起こさなきゃ。午後診始まりますよ」

「アマビエさーん」


 揺すっても起きない。ソファから下ろした。


「外に放り出しておきなさい」

「患者さんが怖がりますよ」


 ……ということで、僕はアマビエさんをロッカーに運ぶ羽目になった。さっそく、介護の体験である。



【薬局あるある】まだ先……と思っていると、介護は急にやってくる。

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