第273話 アマビエさん、遊んでいるだけ

「…………」

「クタベさんが待ってますよ」


 アマビエさんは、青い体を紫色にして黙っていた。


「知らぬ」

「そんなことだと思った。そもそも、保険が何かも知らないでしょう。ここにいる人たちはみんな分かってますよ」


 クタベさんが堂々と言うが、僕は内心冷や汗をかいていた。基本的な概念は理解しているが、完璧かと言われれば言葉に詰まる。


「保険とは……保険である」

「はい、もう結構です。……補足をどうぞ」

「え、僕!?」


 クタベさんに急に振られて、仕方無く話し出す。



【薬局あるある】事務のことは曖昧になっている薬剤師もいる。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る