第271話 アマビエさん、世界に旅立つ

 センセイがあげた名前を聞いて、僕は驚いた。世界的に有名な漫画家や、イラストレーターばかりだったからだ。


「海外新聞も紙面を割き始めてるみたいだし、これは新たな『神』の誕生かもね。今のところ、アマビエさんの思い通りになってるよ」

「なんと……」

「世界がAMABIEを知る時が来たということだな!」


 いつの間にか、アマビエさんが薬局内に侵入していた。


「いいぞ……この調子で、貴様の古巣も征服してくれる」

「馬鹿が調子に乗ってる」


 クタベさんが、頭を抱えた。


【薬局あるある】本当にいいもの(薬)は、いずれ世界に広がっていく。

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