第267話 アマビエさん、やる気を出す

「帰る」


 アマビエさんは青いオーラを漂わせながら飛び出していった。


「アマビコさん、ありがとうございました」


 薬局長が頭を下げる。彼がいなければ、もっと大変なことになっていただろう。


「あんな妖怪ばかりだと思われても困るからな」

「アマビコさんは大人ですね。私も見習います」

「そうだろう。そうしろ」


 アマビコさんとクタベさんは、良好な関係を築けそうだ。


「じゃあ、クタベさん。予備の制服があるから、いくつか着てみて」

「はい」


 こうして僕らは、新たな味方を得た。


【薬局あるある】新人の白衣あわせは、ちょっとしたイベント。

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