「内装……」

「職場の雰囲気を知ってもらうのも大事だからね」

「待合の写真はオッケーです」

　カメラマンではなく、スーツ姿の社員がスマホで写真を撮っている。期間限定の掲載だから、その程度で十分なのだろう。

「あと、実際に働いてる感じの写真も欲しいんですけど」

「は？」

「軽くキーボードたたいたり、処方箋受け取ったり。フリだけでいいですから」

　それはいいが、やるのは……。

「僕は撮ったから、後は君たちに頼むよ」

「ええええ！！」

「薬局長だけでいいですよ！」

【薬局あるある】求人用の写真には、誰も映りたがらない。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい