第225話 アマビエさん、暗躍する

 当然だ。末端の末端に過ぎない僕を、超有名人が追い始めたのだから。もっと大きな騒ぎになる前に、片を付けよう。


 僕は社長をフォローし、メッセージを送る。


『何のご用ですか?』


 すぐに返信があった。社長、ネットに張り付いているらしい。


『何って。アマビエに、人探し頼んだろう』

『確かに』

『あいつに聞かれて、知り合いをあたってみた。けど、僕の周りに紹介できそうな人はいなかったよ。みんな医療は門外漢でね』


 社長は詫びたが、真面目に探してくれただけでありがたい。



【薬局あるある】意外と狭い世界ゆえ、紹介を頼める人は限られる。

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