第219話 アマビエさん、安堵する

「いやあ、見てよこの歴のたまり方」


 薬局長のパソコンには、大量の未処理データがたまっている。隣の僕も、似たようなものだ。


「盛大ですね」

「だろう?」

「でも、二人ともその日のうちに片付いてるじゃないですか」


 事務の子がフォローしてくれる。


「記録はピーク過ぎたらできるけどね。これだけ集中すると、患者さんの待ち時間が長くなりすぎる。できたら、もう一人雇ってもらおうと思ってるんだ」


 薬局長の提案に、僕は諸手を挙げて賛成した。アマビエさんも、大きくうなずいている。


【薬局あるある】一年後にはメンバーの顔ぶれが変わっている。

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