第213話 【番外編】アマビエさん、寝る
そんなこんなはあったものの、無事に食事は終了した。各自、一階まで降りて支払いを済ませる。
「あら、送迎バス出ちゃったとこですね」
事務の子が言う。帰りの時間まで意識していなかったので、つまらないミスをしてしまった。
「仕方ない、待つか」
椅子に腰掛けて待っていると、アマビエさんが船をこぎ始めた。
「眠いんですか?」
「……ん」
「バスまで歩けます?」
「……ぐう」
目の前で寝落ちされてしまった。
「お兄ちゃん、頑張って運んでね」
「はい」
妹にさっさと役割を振られる。僕はさして抵抗せずに、それを受け入れた。その方が平和だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます